ARマーカーの使いどころ バーコード・QRコード・ArUco・カメレオンコード
こんにちは!ARチームの加藤です。
バーコード、QRコード、ArUco、カメレオンコードなどのARマーカーの使いどころについて説明したいと思います。
ARマーカーとは?
ARマーカーとは、ざっくりいうと、カメラで認識して使う目印のことです。
もう少し詳しく言うと、現実世界と情報世界を重ね合わせて表示するARシステムで利用する画像です。
バーコードもQRコードも、ARシステムで利用できるのでARマーカーと言えます。
最近のDeepLearningを利用すれば、ありとあらゆる画像はARマーカーにできます。
カメラで読めるので、専用のスキャナーではなく、手持ちのスマホで読めるので、手軽に始められます。
カメラ画像の上にAR表示したり、読取時の画像を保存したりすることもできます。
ICカード等とは違い、紙なのでコストの削減に繋がります。
バーコード
小売りや物流の現場などでよく利用されているバーコードから説明します。
JAN、ITF、CODE128など様々な統一規格があって、頭2桁は国コードなどルールが決まっています。
左のJAN規格のバーコードは13桁で末尾はチェック用数字です。パターン数は、約10の12乗くらいあります。
赤外線スキャナーで読まれることが多いですが、カメラでも読めるのですが、線が細いのでかなり寄らないといけないです。
既に貼ってある物も多いので、貼り付けコストなしで、商品を確実に1個1個確認していくことができます。
QRコード
QRコードは、特定のURLに飛ばすという使われ方をよくしていますが、任意の文字や数字を入れることができます。
上画像のQRコードの種別は29×29の誤り訂正レベル(汚れ等に強くするために、冗長性を持たせる度合い。冗長性が低い順にL,M,Q,Hの四段階。)がMで、パターン数はおよそ10の18乗です。
ちなみに、デンソーさまの特許で、もともとは赤外線スキャナーでの読取を考えて作られました。
今ではカメラで利用する場合が多いですが、セル数が多いので、カメラのピントをしっかり合わせないと読めないです。
1つずつのコードを、スピードを気にせずに読む場合は、気軽にスマホから読めるので、扱いやすいです。
ArUco
ここからがARネイティブです。ArUcoはカメラで読み取るために作られたマーカーです。
上画像は7×7_1000のArUcoで、パターン数は1000と少ないです。
弊社では、二つを横に並べて、250000パターンとして使っています。
カメラで、リアルタイムで遠距離から読み取ることができ、信頼性も高いです。
パターン数が少ない物の位置などを、一回の撮影で何百個と同時に認識できます。
カメレオンコード
次は色が付きます。カメレオンコードです。
今回紹介した中では、これだけが有料ライセンスです。
画像パターン、ライセンス等は株式会社シフト様が一括管理していて、
コードの内容は、そのコードのライセンスの持ち主しか分からないというのも特徴です。
上画像のカメレオンコードは、シアン・マゼンタ・イエローが3×7あり、パターン数はおよそ10の12乗とのことです。
白黒(2パターン/セル)でなくカラー(3パターン/セル)なので、少ないセル、小さいマーカーで多くのパターンに対応しています。
パターン数が多い物の位置などを、一回の撮影で何百個と同時に認識できます。
まとめ
バーコード:既に貼ってある物も多いので、貼り付けコストなしで、商品を確実に1個1個確認していく
QRコード:1つずつのコードを、スピードを気にせずに読む場合は、気軽にスマホから読めるので、扱いやすい
ArUco:パターン数が少ない物の位置などを、一回の撮影で何百個と同時に認識できる
カメレオンコード:パターン数が多い物の位置などを、一回の撮影で何百個と同時に認識できる
また、弊社では、上記に挙げていないARマーカーや画像解析技術も開発を行っています。
カメラを使ってこんなことできないかな?というアイデアをお気軽にご相談ください。
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